毒親育ち、またはモラハラ気味なパートナーを持つ人にはおなじみのセリフ。
「誰のおかげで~」と言ってる時点で「自分はこんなにやってるのになんで認めてくれないんだ」というメッセージが見えます。
それが「承認欲求」です。
「こんなに頑張ってるんだから認めてくれ」っていうメッセージ。
毒親持ちの私も親からの「承認欲求」に悩まされる一人です。
離れて住むようになってからは減りましたが、それでもこの親からの承認欲求は今でも私を嫌な気持ちにさせます。
夕食を作る時間帯に電話をかけてきた母親。
5分だけ我慢しようと思い、料理を進めつつ、通話状態を保つ私。
(そもそも、こんな時間に電話してくるのも自己中・・・)
私の子どもが「おなかすいたー」と催促。
5分たったこともあり、
といって切り上げようとしたら
いやいや、あなたが食べたかどうか聞いていないんです。
チーン・・・・
これがおなかをすかせた孫への言動ですよ。
食べさせなくていいから私の話を聞けってこと。
私の対応は・・・
ガチャリ。
通話の内容は、緊急性はなく承認欲求のかたまりで、たった5分でも疲れました。
そして私が大切にしている子どもにたいして「食べんでいいわ」。
本当に自分のことしか考えていないのだと実感。
もうこの時間の電話はでないことにします。
親からの「承認欲求」から逃げてもいい
承認欲求 – Wikipedia(しょうにんよっきゅう)とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望であり、「尊敬・自尊の欲求」と呼ばれる。
承認欲求は、他者に認められたい、自分の価値を認めてほしいという欲求です。
人間は誰しもこの感情ってあると思います。
SNSで「いいね!」がほしかったり、フォロワーがたくさんほしいとか、そういう感情は多かれ少なかれあります。
ですが、それを子どもに強要するのが毒親の特徴です。
でも冷静に考えるとおかしな話ですよね。
自分が大切で守るべき存在である子どもにたいして、認めてほしいやら感謝しろなんて。
本当に認めてほしいのは子どもじゃなくて、自分の夫や妻だったり、親だったり同僚や上司、部下、友達かもしれないのに、その認められない不安や不満を子どもに負わせるのは違います。
子どもへの影響
子どもにとって親からの「承認欲求」は負担以外のなにものでもありません。
お礼の強要
「誰のおかげで学校に行けてると思ってるんだ」「誰のおかげで生活できると思うんだ」はお礼の強要です。あなた(親)のおかげでできていますとお礼を強要しているのです。
愚痴のはけ口
年中時間を構わず子どもを愚痴を聞かせたり、自分は悪くない、周りが悪いと不満をもらす「愚痴の垂れ流し」です。
愚痴を言った一時はすっきりするかもしれませんが、これは子どもを「愚痴のゴミ箱」にして利用しています。
親の状況
そもそも、親はなぜこのようなことをするのでしょうか。
可能性としては自分も親から同じことをされてきたことが考えられます。
自分の親からお礼の強要をされたかもしれませんし、愚痴の聞き役になっていたかもしれません。
親自身が承認欲求を満たされない子ども時代を送った可能性が考えられ、自分がされてきたから自分も子どもにしていいのだと思っているのです。
承認欲求に子どもを利用してはいけない。
自分がされてきたからのといって、自分がほかの人にしていいわけがありません。
また親自身はその「承認欲求」を満たすために子どもを利用していること自体、気が付いていない可能性があります。
親からの「承認欲求」が強くてつらい、逃げ出したいと考えているかたは、気が付いたのです。これはしてはいけないことだと。こんなつらい状況は間違っているということを。
もし、社会人だったり家を出られているならば、負の連鎖は断ち切りましょう。
学生であるならば、そこから逃げるすべを考えましょう。
承認欲求を求めてくる親から逃げることは反抗期でも親不孝でもありません。
自分を守るために逃げていいのです。
また、健全な親から育てられている人には理解してもらえず、心無いことを言われるかもしれません。
「〇〇のためを思って親は言ってるんだよ」とか「親を捨てるようなことをするな」とか。
同じ状況に立ったことがないから言えるんです。育ててもらった恩があるからといって子どもを承認欲求の道具にしていいなんてことはありません。
承認欲求を子どもで満たす親からは逃げていい
承認欲求を子どもで満たそうとする親からは逃げていい。
危険から自分の心身を守りましょう。
また、自分自身が「承認欲求」が満たされないと気づいたとき、自分の子どもやパートナーは利用せず、自分自身がまず自分を認めてあげましょう。
せっかく気が付いたのだから負の連鎖は断ち切りましょう。
自分は〇〇したから存在していいのではない。生きてるだけでいいんです