毒親育ち

承認欲求の満たし方【自分も周りも幸せに】

だれも私がこんなにがんばっているのに認めてくれない
私ばっかりしんどい
もう疲れた
だれか褒めてー

誰にでも承認欲求はあります。

毎日、仕事や学校、家事や育児を頑張っていても誰も褒めてくれない。

自分がこんなに不満を持っていても思い通りにはいかないし、毎日ただ過ぎていくだけ。

はっしー♪
はっしー♪
もう、しんどい。
私なにやってるんだろう

誰かに認めてほしいっていうのは「承認欲求」です。

でも、「誰かに認めてもらう」のではなく、「自分が自分の承認欲求を満たす」、つまり「自分なりの承認欲求の満たし方」を知ることで、自分が幸せになるだけでなく、周りの人との関係が改善していくことがあります。

ここでは、かつて承認欲求の塊だった私が実践している「承認欲求の満たし方」をご紹介します。

承認欲求とは

承認欲求 – Wikipediaとは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。

誰かに認められたい、自分自身を価値ある存在として認めたいという欲求は誰にでもあります。

人間の欲求をマズローというアメリカの心理学者は、「欲求5段階説」として理論化しました。

  • 生理的欲求 おなかすいた 眠い トイレにいきたい
  • 安全欲求  自然災害や戦争がない 病院がある 貧困や飢えがない
  • 社会的欲求 社会(家庭 会社 学校等)に所属し、受け入れられる
  • 承認欲求  所属している集団で認められたい
  • 自己実現欲求 自分のスキルを活かして社会に貢献する 自分らしさを見出す

土台となる下方の欲求が満たされていくと、順番に上の欲求を欲するようになります。

今の自分がどの欲求を満たしたいのかを考え、またその下の欲求が満たされていなければそれを満たすことから考えてもいいのです。

最初の承認欲求は親から子へ

子どもが親に認められたい

子どもはまず親に認められることから始まります。

あかちゃんがハイハイから立って、歩き、走り、運動し、勉強しながら成長していく。
親は食事や生活するのに安全な場所を提供し、子どもの成長を見守りつつ、認めていく。

もちろん親だけではなく、祖父母や保育者、周りの大人たちでもできることではあるが、一番身近で認めてあげることができるのはやはり親でしょう。

ですが、親が自分のことで精いっぱいで、子どものことまで手が回らないこともあります。

一昔前の親であれば、戦後で子育よりも自分たちの生活を保つことだけで精一杯だったかもしれないし、現在では離婚しシングルになったり、共働きで親子の時間が取れなかったり、親自身が衣食住の生理的欲求や安全欲求、社会的欲求が満たされていないことがあるかもしれません。
そんな状況では子どものことにまで気が回らない可能性があります。

そういった状況で育った子供は「おとなになっても、なんか自信がない」という気持ちを持ちます。

一番身近な人に承認されてきていないのだから、それも仕方のないことです。

承認欲求の満たし方

では「承認欲求を」を求めすぎて、少ししんどくなっている人はどうやってそれを満たしていけばいいのでしょうか。

私も承認欲求の塊の時期があり、満たされなくてしんどいことがありました。

ですが、下記のことをやっていくうちに少しづつですが、周りへ承認欲求を求めることが少なくなりました。

日記を書く

数行でもいいので日記を書きます。手帳でもなんでもいいので、まず気楽に書きます。
そこで大切なのは「今日自分ができたこと」を書くことです。
「できたこと」というとそんな記すような大したことは毎日ないよって思うかもしれませんが、ごく簡単なことでいいんです。

「朝、起きれた」とか、「仕事に行けた」「ご飯食べれた」とか。

毎日当たり前の日々かもしれないけど、その当たり前はほかの人からすれば贅沢なことかもしれません。

あなたの当たり前はだれかの当たり前ではなくて幸せな状況なのです。

褒める練習

日記でできたことを書いたら、次は「褒める練習」をします。

「朝、寝坊せずに起きれたわたしってすごーい」
「満員電車だったけど、仕事に行けた私ってえらーい」
「病気もせずにごはんが食べれる私って、幸せー」

自分が当たり前だと思うことを褒めていくことで、自己肯定感が生まれます。
こんなに毎日いろんなことができる自分をまず自分自身で認め、褒めてあげることで心を満たします。

10:0の考えや、完ぺき主義をやめる

「絶対しなければ」とか「ちょっとでも間違えたらもうだめ」とか「やるからには完ぺきに」とか言う思考は止めましょう。自分を苦しめます。

世の中の絶対なんてことはないです。日本では常識でも世界では非常識なんてことはたくさんあります。
半分以上できたらオッケーとか、ちょっとくらい間違えてもなんとかなります。
完ぺき主義で気難しい人よりも、ちょっと抜けている人の方が人間らしいなあって思います。

そうはいってもなかなか急にやめることも難しいかもしれません。
まずは60~70%できたらヨシという考えで練習しましょう。

野球だったら3割打てればすごいですし、サッカーだったらシュート25%も決まればすごいんです。そう考えると6~7割って思いっきり合格点ですよね。

いまあるものに感謝する

もし、今自分の欲求の段階で「承認欲求」にあるのなら、今の状況に感謝することも大事です。

安全に住む家がある。食べるものがある。仕事がある。家族がいる。趣味がある。

自分にとっては当たり前のことかもしれませんが、他人にとっては当たり前ではありません。
今あるものに感謝することで「過去や未来」に縛られず、「いま」の自分を認めることができると思います。

自分自身を認め、自身の愛ある親になる

親に認めてもらえなかった、毒親育ちだの人は、どうしても「親に認めてほしい」と願います。
親に認められたいから反抗したり、親が困っていたら助けたりして、子どもなのに子どもとして生きてこられなかったのです。

大人になってもその気持ちは変わらず、「いつかは親も私を認めてくれるんじゃないか」って願うのです。

ですが、そういう未来はいつ来るのかわかりません。何十年も親はそうやって生きてきたのです。そういう親が「ごめんね、今まで。〇〇はよく頑張ったよ」って言ってくれる日は来るのでしょうか。いつ来るのかわからないその日を待ちますか。

それよりも、親からの承認はおいておいて、自分自身が自分を認め育てましょう。
自分が言ってほしい言葉を自分自身に語り掛けるのです。

がんばったね」「えらいね」

自分自身が愛ある親になり、インナーチャイルドを育てていくことで、親や周りの評価に振り回されず、安定したこころを育てていきましょう。

いい大人になって親のせいにするの?

いい大人になって親のせいにするんじゃない
親だって大変だったんだ、苦労して育ててくれたんだ

周りにはそう言ってくる人もいるかもしれません。

でもいまの自分は「生きづらい」

それは事実です。
周りのいう常識はおいておきましょう。

子ども時代に承認欲求が満たされないと、大人になっても追い求めてしまうものです。

今の自分が生きづらいと感じるのならば、それは事実として受け止め、少しでも生きやすくなるように工夫し、幸せを感じることを増やしていくことは、世代間の連鎖を止める意味でも大切です。

自分自身が満たされることで周囲への八つ当たりも減り、負の連鎖から良い連鎖へと変わっていくのです。
そういった意味でも承認欲求の満たし方を知っていると、自分も周りも幸せなほうこうにむかえるのではないでしょうか。

まとめ

承認欲求の満たし方を知ることは、自分自身を守ることでもあります。

自分が今どの欲求の段階にいるのかを考え、それをまずそこから満たしていくことで、また次の欲求を求めるようになります。

そして、承認欲求を自分自身で満たしていくことは、家族や周囲の人に与える影響も大きいです。

家事や料理や仕事が完ぺきでも家族や周りの人が息苦しいのであれば、それは幸せでしょうか。
自分がまず一番に自分を認め、合格点をあげてることで、周りも振り回されずに済みます。

できることからやってみましょう。