毒親育ち

 毒親持ちの大学生活【お金の工面】

大学に通うのってお金かかります。
親が学費を準備してくれていた人!幸運な人ですよ!
大学進学と学生生活にはかなりのお金がかかるんです。

特に私は高校3年の冬に父親が家出をしたので(「毒親もち【自己紹介】」)、大学時代にかかる費用を自分でなんとかしなければならなくなりました。
私のように毒親持ちや、そうではなくても金銭的に親に頼れない人、頼りたくない人はたくさんいらっしゃると思います。

ではどうやってそのお金を用意したらいいのか。

大学生活は毎日大学に行っても、高校のように終日大学にいるわけではなく、自分が受講する講義の時間に行くというスタイルです。
その分自由時間が多かったり、長期休みがあったりします。
うまく学業とバイトを組み合わせて生活してる人も多いのではないでしょうか。

残念ながらこれは一発稼いでどうにかなるという情報ではありません。
地道にコツコツ大学生活を送ろうとする方へのメッセージです。

 

大学生活に必要なお金

実際に大学生活でどのようなことにお金が必要になるかを見ていくと

入学金
授業料(前期・後期)
大学施設費
教科書代
交通費
食費
衣服費
通信費
雑費(化粧品等)
また別に自動車学校の費用や、資格取得の費用

私は毒親持ちではありましたが、実家から大学に通学していたので、家賃と光熱費はかかりませんでした。
後からわかったことですが、父親は出て行ってからも私が大学に行っている間は住宅ローンを支払っていたようで、母親から家賃を徴収されませんでした。
その点は父親に感謝かもしれません。
正直、家賃まで支払っていたら大学に通えていたのか自信がありません。

大学に入学するときが一番お金がかかります。
金額で大きなものは入学金、授業料、大学施設費です。
私の場合は入学金が15万、前期の授業料が35万、施設費が15万くらいで合計約65万・・・。
結構な金額ですね。
私の場合は入学金と大学1年の前期授業料はなんとか親からもらうことができました。
それがもらうことができなかったら、大学には通えていなかったかもしれません。
進学校を出た私は就職する人は周りにおらず、大学に進むしか道がないと思っていました。
なんとか入学できたので、それを維持しようと必死でした。

入学以降にかかってくるお金は全て自分で準備することになりました。
ではどうやってそれをやり遂げたのかをご紹介します。

どのようにして必要なお金を得るか

大学費用の工面方法は、奨学金とアルバイト

奨学金申請

まず行ったのは奨学金の申請でした。当時は「日本育英会」という名称でしたが、現在の「日本学生支援機構(JASSO)」に申し込みました。
大学の学生課に問い合わせ書類を記入して提出。申し込んだのは利息が付かない第一種。
親の収入によって申請できない場合もあるためご注意いただきたいですが、うちは父親が出て行ったので母親のパート収入が世帯収入になったので、すぐに奨学金が下りました。
また奨学金を得る条件には成績がある程度良くないといけないため、アルバイトばかりではなく勉強もおろそかにはできません。それも注意してください。

奨学金は当時私立大学の自宅通学で毎月4万7千円くらいだったと思います。

アルバイト

アルバイトで毎月7~8万円を目安に稼ぐ。
長期休みは稼ぎやすいが、扶養範囲を超えるため注意
基本は週5日勤務。平日の夕方から夜と土日。バイトの掛け持ち経験あり。

仕事の内容は
最初はスーパーのレジ。時給750円。自宅から近い。
大学3年の夏からは信販会社のコールセンター。時給800円。交通費出る

最初のスーパーは自宅から近かったので原付で通いました。平日大学の講義の後と土日の午後から閉店までシフトに入りました。
大学3年の夏からはコールセンターに変更。理由は交通費が出るから。大学3年になると就職活動が始まるため、就職説明会などで電車に乗って街に出る機会が増えます。そこでアルバイトで交通費をもらい定期を購入することで就職説明会に行くときの交通費を節約していました。定期券を買うか、回数券を買うか(当時は回数券10枚買うと+1枚無料でついてきたので)毎回切符を買うかを計算して購入していました。

大学の友達の中には夜の街でバイトをする人もいました。ですが私は体質的にお酒が飲めなかったですし、田舎に住んでいたので終電が早かったこと、小心者なのでどうしても夜の街で働こうという気持ちにはなれませんでした。もちろん、夜の街で働くと時給もいいので金銭面ではいいのですが、やはり深夜まで働くことになるので朝起きて大学に通うことが辛くなる可能性もありますので、私の個人的には選ばなくてよかったかなと思います。

学費のための毎月の貯金

学費は授業料と大学施設費合計で1年間90万円くらいでした。
それを貯める内訳は
奨学金47000円×12=564000円。
残り3万円弱をバイト代から貯金。
これでなんとか学費と施設費は工面できていました。

学費以外の費用

学費以外に、教科書代、交通費、食費、衣服費、通信費、雑費(化粧品やそのほか生活に必要なもの)、課外費(教員免許取得の特別授業費)が必要でした。
それをバイト代から賄いました。学費と大学施設費の貯金を除くと毎月4~5万円ほど使える状況でしたが、常にカツカツです。

家賃

家賃は実家なので払わずに済みました。

食費

自宅で食べればかからなくてよいのかもしれませんが、毒親のため食事もそとですることが多かったです。飲み会代なんかも含まれます。

衣服費

当時はユニクロもなく、最低限必要なものを自分の働いているスーパーで安いものを購入。

そのほかの生活費

化粧品や通信費(携帯代)、雑費

学費以外の大学費用

教科書代

文学部で理系よりは少ないですが、学年が上がるたびに教科書や教材費がかかります。教員免許を取るための特別授業費も別途必要でした。
私はなりゆきで地元では有名なお嬢様大学に進学してしまったので、学校指定の教材もなんとなく高いのが多いように感じました。

特に覚えているのが、書道の硯がおよそ1万円。筆が3千~4千円。硯と筆は必ず購入。
課題提出用の半紙は一枚50円で100枚(5千円)買わされそうになったこともあります。半紙は友達にお願いして必要枚数を現金で払ってわけてもらいました。
書道の単位は教員免許取得に必須だったので、単位を落とすわけにはいきません。その弱みにつけ込んでその教員は業者を教室に呼んで「はい、この硯と紙を買ってください」と購入させていました。当時も思っていましたが、大人ってずるいんだな・・・。

そのほかの教科書代もハードカバーの上下巻だったりするので数万円かかりました。

その他の費用

交通費

交通費を浮かせるために原付で大学に通いました。バイトは交通費が出るところを選択。

運転免許取得費用

運転免許を取得するための自動車学校の費用も貯めて取得。大学2年の時に20数万円。

その他

ゼミの費用や、就職活動のスーツ代、卒業旅行費などなど。

次から次にお金がかかります。
常に電卓で計算をしてシフトを増やしたり、節約に励みました。

大学時代は少しも貯金はできず、翌月生活できる程度のお金しか残っていませんでした。
卒業後に就職した会社が月末締めの翌月25日給料日(最初の給料が5/25)、4月の生活費は3月までアルバイトをしたお金で生活できましたが、5月はそれも無くなり、同時に入社した同期との飲み会にもいけなかったという苦い思い出があります。本当にカツカツでした。

大学を卒業後

4年でなんとか大学を卒業できました。正直大学生活の記憶が薄いです。
大学4年間は丸一日休んだ記憶がありません。大学に行くかバイトをするか。就職してから休日ができた時に「数年ぶりに一日なにも予定がない」という状況に驚きました。

待ち受けていたもの・・・それは奨学金の返済

卒業から半年後、いよいよ奨学金の返済がはじまりました。
奨学金は「借金」です。まだ働くかどうかわからない若者に無利子で貸し付ける「借金」なのです。
卒業後15年私は返済し続け、完済しました。

選んだのは毎月払いではなく私は半年に一回払い、半年で7万と少しを15年。合計200万近くを返済しました。
ボーナスで多いから半年のボーナス払いにしたのではなく、少しでも支払いを先に延ばしたいという苦肉の策でした。
それに返済を開始したときは「この借金を返済し終わるのが37歳。こんな借金背負っていては結婚なんてできないな」と思いました。実際に結婚したのは38歳。現実のものとなりました。
もしかして同じように考えている人が多くて晩婚化が進んでいるのかな。借金背負ったまま結婚するのってハードル高いですよね。毒親持ちの人は、結婚するときも親からの援助は期待できませんし、特に女性は妊娠出産したらお金を自分で稼ぐことが止まる可能性が高くなります。それを考えるだけでマジメな日本人は結婚を躊躇してしまう人が多いのかなって思います。「結婚して子供を二人以上産んだら奨学金は払い込み免除になる」なんて法律できないかなー。

私のように毒親じゃなくても奨学金をもらっている人は多いと思います。
奨学金は利息が付かないか低いかもしれませんが、借金には違いありません。社会に出る時点で数百万の借金を背負うのです。それがどれほど不安なことか。

早く返済を終えたくて頑張って貯金していた時期もあります。もし早く結婚することになれば繰り上げ返済していたかもしれまんせが、40代を過ぎた今は違った意味でやはり一括返済はしないほうがいいと考えています。
奨学金は何度もいいますが、利息がかかりません。奨学金は返済しつつ、ほかに余裕がでてきたらその余剰金は積立投資してお金にも働いてもらうようにします。若いうちから積立投資を始めれば、損しにくいですし。

まとめ
私は大学に行ったことを後悔していません。大学時代に学んだこととは関係ない仕事につきましたが、大学に自分で通ったという自信があります。
とうのも、毒親は「誰に育ててもらったと思ってるんだ」「恩をあだでかえすのか」というセリフを言います。自分の子どもの良心につけ込むのです。もし学費を出してもらっていたら一生このセリフを言われ続けるでしょう。
大学に自分で行くことで、私は自立できました。それだけで200万の借金を背負った価値があると思っています。それくらい毒親の呪いは恐ろしいものなのです。
私は奨学金をもらい、学費を自分で稼ぐことで自由を手にしたのかもしれません。

県内では有名なお嬢様学校だったので、周りは合コンをしたり旅行をしたりと、優雅な生活をしている人がいました。就職も親の会社に就職したり、卒業してすぐに許嫁(いいなずけ)と結婚する人もいました。私のように必死に働いていたのは珍しいタイプ。
講義が終わって「ごきげんよう」とあいさつをしたあと、原付でバイトに向かう私。当時は生きるのに必死で友人と語らうことも少なかったですが、友人たちはそんな私を受け入れてくれました。
少しずつ大人になる過程で、自分の家以外にも世界は広がっているんだと学んだのも大学時代でした。アルバイトの経験もお金を稼ぐ、責任をもつという意味でとても勉強になりました。就職してからもその経験は役立ちました。
私は就職してしばらくして毒親から離れることができましたが、もし同じように毒親に苦しんでいる人がいれば、親から何を言われようと、自分でお金を稼ぐようになったらすぐに逃げてください。自分で自分を守るのを優先してください。周りに「どんな親でも育ててもらったのだから大事にしなきゃ」なんて言われても気にしなくていいです。そういう人には毒親育ちの苦しみはわかりません。
残念ながら別居しただけでは毒親からの呪いからは逃げられませんが、それでも物理的に離れることで、身と心の安全をはかることができます。
私たちは幸せになっていいんです。自分のために生きていいんです。
なんの取り柄のない私でもできました。今必死でいるかたも、今日一日を大切に生きてください。未来はきっと変えられます。