自己肯定感が低い。今からでも克服できる。
自己肯定感が低い
何をやっても認めてもらえない
辛い
自己肯定感が低く、自分を責めるクセがあると辛いです。
それはあなた自身が悪いわけではありません。
なぜこんなふうに自分を責め、自己肯定感が低くなってしまったのか。
人が生まれて成長していくのは体だけではなく、心も成長します。
今、自分に自信がない、自己肯定感が低いというのも、幼いころからの心の栄養不足が招いているのかもしれません。
自己肯定感が低いのは克服できます。
もし心の栄養不足だとしたら、今からでも補給できます。
毒親育ちの私は自己肯定感はかなり低く、何かあっても自分の責任だと自分を責め続けていました。
冷静に考えればおかしな話ですね。
今でも時々自分を責めることはありますが、極端ではありません。
それだけで楽に生きられるようになりました。
自己肯定感が低いのは克服できる。
何をするにもまず不安がある。
自分に自信がない。
初めの一歩が怖い。
頭ばかりで考えてちっとも先に踏み出せないまま時間が過ぎる。
多くの人は気が付いたら自己肯定感が低い性格になっていたのではないでしょうか。
自分は「自己肯定感が低い」「自分を責めるクセがある」と認識する。
そのクセに気が付いたら、いったん自分自身を否定や、責めるのは止める。
いたってシンプルです。責めたら止める!
たんに止めようと思っても止まりません。
家の中にじっとしていても自分を責めるばかり、責める要素を自らかき集めてさらに責めたりします。そうならないように、今やっていることと全く別のことをするのです。
私自身がよくするのは掃除やウォーキングです。仕事をしているときはとりあえずトイレに行ったりコーヒーを入れたりして体を動かしていました。
とにかく、自分自身で「今自分を責めているな」と思ったらまずそれをストップして、全く違うことを始めましょう。
自己肯定感が低い、自分を責めるクセの原因
いつから自信がないのか。気が付いたらすでに自分を責めるクセがある。
それを今まで性格だと思っていたけど、実際は子どものころの愛着形成に問題があったのかもしれません。
乳幼児期に問題があったなら、なにもできない赤ちゃんだったあなたができることはあったでしょうか。
自分の体を思うように動かせない赤ちゃん、意志が出来上がる前の赤ちゃんができることはあったのでしょうか。
愛着(アタッチメント)とは
乳幼児のころに強い不安なことや、怖いことがあった時、特定の人に近づいてそのまま維持しようとします。
たとえば、大きな雷が鳴って怖くて不安なとき、お母さんのところにいって抱っこしてもらい、傍から離れないというような場合です。
そうした行動(お母さんのところに行く、抱っこしてもらう、離れない)とそれをもたらす心の働き(怖い、なんとかしたい、不安)をアタッチメントと呼びます(ジョン・ボウルビィ – Wikipedia)
この行動は、生まれてすぐからやります。
赤ちゃんは泣くことしかできませんが、泣くことで周りに伝えます。泣くこと以外にも、人の顔をじっと見たり、興味があるものに手を伸ばしたり、おむつが汚れていると不機嫌で泣いたり。
そんな赤ちゃんをみると周りにいる人は赤ちゃんに話しかけ、お世話をします。赤ちゃんが泣くと周りの人間が動くのです。
赤ちゃんは最初人を選んではいませんが、徐々によく自分をお世話してくれる人(お母さんやお父さん)に対して自分の要求を訴えるようになります。
よく世話をしてくれる人に自分の要求を叶えてもらって、恐怖や不快なことを取り除いてもらうことで、安心して過ごせるようになるのです。
つまり、自分の要求を叶えてくれる人が近くにいることで「安心の基地」ができるのです。
0~1歳のころの愛着形成
0~1歳のころは、自分一人ではなにもできません。
泣いたり、微笑んだり、指さししたり、よちよち歩きだしたりする時期です。
この限られたことしかできない中でも、0~1歳は「自分に対する自信」と「他者への基本的信頼感」を育てている大事な時期なのです。
「自分に対する自信」
おむつが汚れていて気持ち悪い
↓
泣く
↓
お母さんが近くに来てオムツに気が付いて変えてくれる
↓
要求がかなえられた
↓
自信になる
何もできない赤ちゃんでも、自分が泣いたことで要求が伝わり、気持ち悪い状態から快適になれたということが、自信になるのです。
「他者への基本的信頼感」
上の例でいうと、オムツが気持ち悪くて泣いたら、お母さんが替えてくれた。
願いを叶えてくれました。
自分が行動を起こすことで要求が叶えられて行くのと同時に、自分の要求を叶えてくれるとお母さんという存在がある。
こうして要求を叶えてもらっているお母さん、つまり他者を信頼するようになっていきます。
2-3歳のころの愛着形成
2~3歳になると歩けるようになり、おしゃべりも段々とできるようになってきます。
泣くことでしか表現できなかった時期から成長して、自分で動けるようになることで少しずつ養育者から離れて自立や自律をしようとします。
そして不安な状況になったとき、目の前に養育者(お母さん、お父さん)がいなくても、今までの養育者とのやりとりをイメージすることで心の安定が保てるようになります。
乳幼児と親の関係がうまくいっていなかった場合
0~1歳で「自分に対する自信」と「他者への信頼感」を育て、2~3歳で親と離れていても今までのやりとりをイメージして心の安定をはかれるようになってくる。
もしその時期に養育者(主に親)とのやりとりがうまくできていなかったとしたら、自信や他者への信頼感、心の安定は順調に育っていったでしょうか。
自分が赤ちゃんのころのことは覚えていない。
自分が乳幼児のころを覚えていません。もちろん私も覚えていません。
ですが今の親や過去の発言からどういう風に育てられていたかが見えてくるものがありませんか。
- 泣いたらうるさいのでいつも押入れに入れていた。
- 泣いていても家に置いて姉の幼稚園のお迎えに行っていた。隣の人から「ずっ と泣いていましたよ」と言われた。
これを悪びれもせずに普通に私されたことがあります。
今子育てをしている私にとっては衝撃ですが(私だったら絶対にできないから)これは事実です。
たとえ自分自身が覚えていなくても親からの発言で、自分はこんな風にずっと育てられたのだなと知ることができます。幼いころのことを思い出すことでもなにか見えてくるかもしれません。
何をしていても自信がない、自己肯定感が低い大人になる
常に自信がなく、自己肯定感が低い。なにか起こったらまず自分が悪いのではないかと責め、反省し、後悔し、次はそうならないように神経を尖らせる。
赤ちゃんだった私は、泣いても押入れの中で放置され、自宅に置いて外出されていたため、自分の要求を受け入れてくれる機会が少なかった。そんな状況で「自分に対する自信」や「他者への信頼感」は育つわけがありません。
また不安な状況になった時、本来なら親とのやりとりを思い出して心の安定をはかれるようになるはずなのに、不健全な親の対応しか受けていないために心の安定がはかれるようになれなかったのです。
そんな乳幼児期を過ごして自分に自信があり、自己肯定感が高くなるはずがありません。
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乳幼児期のことは過去でもう取り返せないのでは
育てなおすことなんてできない。過去に戻ることなんてできない。そう思うかもしれません。
ですがこのまま自信がなく、自己肯定感が低いままで幸せですか。
たとえ乳幼児期に望ましくない環境だったとしても、今から良い環境に変えていくことで心も変化していくことはできます。赤ちゃんだった自分ではどうしようもできなかった頃のことは変えられませんが、今からの自分は変えられます。それにはまず過去のことで自分を責めることをやめましょう。
自分に自信がないのは、自己肯定感が低いのはは克服できる。
「自分に自信がない」「自己肯定感が低い」のは克服できます。
そういう性格になってしまったのは乳幼児期の経験からによるものが大きいのです。
あなたはもうなにもできなかった赤ちゃんではありません。
残念ながら親からの適切な養育は受けられなかったかもしれませんが、そのことを事実として受け入れ、今度は自分自身で育てなおしましょう。
なにか行動を起こすのも怖いかもしれません。
それも幼いころ「自分に対する自信」と「他者への信頼感」が育つ環境ではなかったからなのです。
自分に自信を持つ、自己肯定感を上げるためにできること
今日が一番若いのです。いまからでも自分に自信を持つ、自己肯定感を上げることは克服できます。
自分が自分を責めてしまう、不安ばかりで行動に移せない、自分のことが嫌い。
そう考えるのは今日で止めましょう。これからできることは自分の育てなおしです。
はじめは何をしていいのかわからないかもしれません。それでもかまいません。
まずは自分を責めることを止めるとこから始めましょう。
もし自分の中で自分を責めるクセがでてきたら、
まず気が付く→何か違うことをする
簡単なことでいいです。
仕事中だったら一旦トイレにいって深呼吸するとか、少し歩いてみるとか。頭を使わずに体を動かして意識をそらすことができればいいのです。
この自分を責めるクセはなかなか手ごわいですが、だんだんと意識をそらすことにも慣れていきます。完璧なんてありません。必要もありません。ゆるく始めましょう。
まずは自分にとって簡単なことから始めて、そしてそれができたら自分を褒めましょう。そうやって自己肯定感を育て生きやすく過ごすときっと自分のことが好きになってきます。