自分の子どもにそう願います。
「自分に自信を持つ」ためには何が必要でしょうか。
その答えの一つが自己肯定感 – Wikipediaです。
自分のことを肯定し、ありのままの自分を受け入れる。
子どもに自信を持ってほしい、子どもの自己肯定感を上げたい。
それではまず、親である自分自身に問いかけてください。
自己肯定感は高いですか
いやいや、私は自分に自信はないし、なんにも誇れるものはないし・・・。
自己肯定感は低いほうです。
そういう大人は多いと思います。
でもそれって矛盾していませんか。
自分は自信がないけど、子どもには持ってほしい・・・。
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親の自己肯定感をまず上げる
親の自己肯定感が低いのに、子どもの自己肯定感を上げることはできるのでしょうか。
それにはまず親自身の自己肯定感を上げる必要があります。
それはなぜなのでしょうか。
親にとっての現実世界
最近褒められたことがありますか。
会社で褒められましたか?家事育児をして褒められましたか?
日本はもともと自己肯定感が低くなる社会性です。
農耕民族で家族や村の人たちと協力し合って生きてきました。周りの人たちと協力してやっていかなければ生活できなかったからです。
その流れは今も続いていると思いませんか。
日本は個性を尊重するには厳しい国です。出る杭はすぐに打たれます。目立つことをすればたたく人がでてきます。
子どもにとっての現実世界
子どもの世界はどうでしょうか。
子どもの世界の方がもっと大変かもしれません。
同じ年頃の子どもと比べて「なんでできないの」「できるように頑張りましょう」と親や祖父母、先生など周りから散々言われます。
たとえ国語が得意で作文が得意で、漢字をたくさん知っていたとしても、算数が苦手であれば「もっと算数を勉強しろ」と言われるのです。
子どもの世界もできたことを認めてもらえる社会ではないですね。
大人も子どももできないことばかり指摘される
会社で仕事を頑張ったとしても、評価してくれていますか。
今の日本の会社の評価体制では賃金は上がりませんし、頑張って早く仕事を終わらせたとしても、さらなる仕事を持ってこられることも。
仕事が終わってないなら残業するのが当たり前。
会社は仕事が終わらないほどの仕事量を与えていても知らぬふり。
私が働いていた会社では、退職や産休で人が減った時、また新しいシステム導入で混乱しているときも人を新しく入れませんでした。
そして決まって上司は言うのです。
「とりあえず、今いる人たちで頑張っていこう」
人が減った分経費は下がって会社が楽になるだけで、周りの社員は仕事を渡され疲弊しまくりました。
さらに、残業をすると「残業代がかかるから早く帰れ」と言います。
残業を申請制にして許可がいるようにし、残業=仕事ができないレッテルを貼らせるのです。
そうなると残業申請せずに残業したり、勤務時間前の早朝に出勤したり。
「欲しがりません、勝つまでは」の戦時中と変わりないようにも思えますね。
子どもも、赤ちゃんの頃から周りの子より早く歩いた、おしゃべりが少ない、おむつが取れないなどから始まって、学校に行くようになれば勉強ができるできない、運動ができるできないなどで他人と比較される日々。
そうしてできないことばかり指摘され、「みんなと同じようにできるようになれ」と教育されます。
そんな状況で「自己肯定感」が高くなる、自分に自信がある世の中になるのでしょうか。
できないことばかりに目がいく社会では、自分自身もできない自分にばかり目がいってしまうのは当然です。
それでは大人も子どもも自己肯定感は上がるわけがありません。
まして、機能不全家族に育ったら自己肯定感が上がるわけがないのです。
一番に認めてほしい親から虐げられてきたのですから。会社も、個人の働きを認めて給料を支払うことができないのであれば、今の日本は機能不全社会かもしれませんね。
大人になってからも自己肯定感を上げられるか
子どもの自己肯定感を上げるには、子どもの存在そのものを認めて褒めること。
それは親自身も同じ。
親自身も自分の存在そのものを認めて褒めると自己肯定感は上がります。
子どもは親が大好きです。どんな親でもです。
そんな大好きな親を人としての一番身近なモデルにするのです。
だから、親がまず自分の自己肯定感を高めると、子どももマネをします。
今日からできる自己肯定感を上げる方法
・日記を書く、できたことを1日に5個書く。
・できたことを褒めるクセをつける。
できたこと日記
まずは、「できたこと日記」を書きます。
はじめは難しいかもしれません。
それでもまずノートでも手帳でもなんでもいいので、自分の好きなものに「できたこと日記」を書いてみてください。
内容はほんのささいのことでいいんです。
「朝起きて、会社に行った」「朝食を作って食べれた」「会社に間に合った」
普段、当たり前にできていることって、実はほかの人にとったら当たり前ではないこともあります。
当たり前に日常を過ごしている自分はすごいんだと認識してみましょう。
できたことを褒めるクセ
「できたこと日記」を書くようになったら、同時にそのできたことを褒めるクセをつけましょう。
自分では当たり前だから、わざわざ褒める必要なんてない。
そんなこと思わずに、堂々と褒めてください。
「朝起きて仕事にいって偉かったね~」「朝ごはん食べれてすごいね~」「行きたくない会社に行けるなんて頑張ったね~」
最初は慣れないかもしれませんが、これもできる限りなんでも褒めましょう。
先ほども言いましたが、日本は褒めて育てられていないんです。
最初は自分で自分を褒めることに居心地が悪いかもしれませんが、続けていくことで自分のことを認められるようになり、自信がついてきます。
毎日コツコツ続けましょう。
毎日少しずつでも自分を褒め続ける。
朝起きてトイレに行ったり、歯を磨いたりするのと同じように、毎日する。
積み上げです。
そして自分が自分のことを認めて褒められるようになると、自然と周りのことも良い点に目がいくようになります。
毎日一つ多く自分やパートナー、子どもの良いところを見つけて認めて褒めるようになると、自分も家族も自己肯定感が上がってハッピーになっていきます。
自意識過剰にならないか
そんな心配は止めましょう。
もともと自分に自信のない人が自意識過剰になりますか。
いや、むしろ自意識過剰になったっていいじゃないですか。
今まで自分自身のことを抑えて生きてきたのです。
よく知りもしない周りになんと思われようと、自分が楽に楽しくなれば、自分も身近な家族もハッピーになります。
ですが、ひとつ注意したいこと。
「褒められるから頑張ろう」とするのはやめましょう。
褒められるからやるのは自分軸ではなく、他人軸です。
今まで周りの評価に振り回されてきた「他人軸」だったとしたら、これからの未来は自分軸で生きていきませんか。
「やりたかったことができた。(ついでに周りに認められ)うれしいからまたやる」ほうが楽しいと思いませんか。
ぜひ自分軸で日々練習しましょう。
子どもに自信を持たせないなら、親の「自己肯定感」を高める方が先
親が自己肯定感が高くなると、子どもにも伝染します。
子どもは親が大好きです。
親が「褒められたいからやる」→「自分が嬉しいからする」という生活を送ってみてください。
それは子どもにも伝染します。
そのほうが親も子も自分軸、能動的で楽しいです。
他人は変えられないけど、自分は変えられます。
子どもの自己肯定感を上げたい、自信をもってもらいたいならば、まず親自身の自己肯定感を上げ、自信を持って生きていきましょう。
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参考文献
会話調でとても読みやすくてあっという間に読めました。
親も子どもも自己肯定感をあげることが大切なことを教えてくれた一冊です。